前回は岩槻にある人形の東玉総本店へ行って来ましたが、今回は浅草橋に本店を構える五色株式会社のショールームへ行ってみました!
原考州を屋号に持つ五色株式会社は1911年(明治44年)創業以来、三世代に渡り江戸木目込み人形を制作する人形屋さんです。
出典:五色株式会社公式ホームページより
初代の原米州さんは国から無形文化財に指定され黄綬褒章を授与。国内外の美術館や博物館に作品が永久展示されている人形師です。
二世の原孝洲さんは女性ならではの感性を生かした人形作りに取り組み、三世の原裕子さんは技術や精神を引き継ぎながらも新しい感性を織り交ぜて進化を続けています。
展示販売を行う本店は、都営地下鉄浅草線の浅草橋駅から徒歩1分の所にあります。
我々は車で行きましたが専用駐車場が無い為、近くのコインパーキングへ停めました。
(コインパーキングを利用の場合、来店時に申し出れば駐車料金を支払って頂けるとの事でした。都会の駐車料金は高いのでありがたいですね、、^ ^)
スッキリとした店内に可愛らしいお人形が並んでいます。1階の展示室右側には原考州の木目込み人形、左側には他の人形師の衣装着の雛人形が並べてありました。
入り口でアルコール消毒をして入店です。そこでカタログも貰えます。
木目込み人形の豪華な段飾りが目を引きます。個人的に原考州さんのお人形は、五人囃子の髪型と佇まいが可愛らしくて好きです。
白い着物に蒔絵をたっぷり施した、金彩の凸凹が目を引くお雛様。一つひとつ手描きだなんて信じられない職人技です。
マットな赤い飾り台も印象的でいいなと思いました。
こちらは丸々としたお顔が可愛らしい衣装着人形。斬新な作品を作り続ける若手の人形作家、幸一光さんのお人形です。
子どもの様なあどけないお顔とは反対に、大人っぽい赤と黒のシンプルな衣装が印象的な立ち雛。女性の人形師、清水久遊さんの衣装着人形です。
少しずつ色の異なる赤い衣装のお雛様と、シンプルなグレーのお内裏様の組み合わせがオシャレな清水久遊の衣装着人形。顔も大人びています。
京の名工、大橋式峰さんのきらびやかな衣装着人形。美しいお着物が目の保養になります。
こちらも大橋式峰さんの京人形です。落ち着いた雰囲気で品のあるお雛様です。
1階中程のモニターでは職人さんが実際に作業している様子を見ることが出来ます。ここからは原考州さんのお人形がメインになってきます。
1階奥の棚には原考州さんの様々なお雛様が展示されています。蒔絵が見事な立ち雛です。
座っていた親王がそのまま立ち上がった様なフォルムが可愛らしい立ち雛。
享保雛と呼ばれる、今では珍しいタイプのお雛様です。顔は江戸時代に流行した、お団子の様な丸顔が特徴的の次郎左衛門をモデルにされています。
飾り台や屏風、お花をカスタマイズできるので、和室にも洋室にもバッチリ合わせられそうです♪
エレベータで2階に上がると、目の前の棚にはHINAシリーズがズラリ! お人形×飾り台(黒塗り/竹/杉)×屏風の色んな組み合わせが出来て、選ぶのが楽しそうです。因みに、お人形の顔の種類は3種類。横長のおぼこ顔、丸顔、大人っぽい面長なお顔があります。
オプションで三人官女や五人囃子、お道具も購入出来ます。第二子が生まれた際に買い足したり、年々バージョンアップさせていく事も可能ですね。
大きめの親王飾りなら、存在感もアップ↑ ふっくらとしたおぼこ顔が可愛らしい親王飾りです。
実際に間近で見ると分かりますが、この表情はとっても細かい筆の線が幾重にも重なって仕上げられています。
お人形が大きいと蒔絵の面積も広いので、迫力があります。
お人形が大きくても、飾り台が半分のサイズに折り畳めるので収納はコンパクトになりそうです。
最後に2階の一番奥に飾られた十五人揃いのお雛様をご紹介します。カタログを見て私が一番気になったお人形です。写真のみの掲載で情報が得られなかったので、実際にこのお雛様と初対面できてうれしかったです。
五人囃子が向かい合った並べ方も可愛いです。他の原考州のお人形と異なり、髪の毛が貼られていない、塗り頭を採用しているのもユニークです。小さいお人形ですがとっても魅力的で、屏風や収納台も素敵なお雛様です。
部屋の奥には授乳室とオムツ替えスペースがあり、赤ちゃん連れにとても良心的です。
我々も娘のオムツ替えをさせてもらいました。クッションまで可愛いらしいです。
今回は浅草橋にある、五色株式会社のショールームをレポートしてきました。コンパクトだけど細部までしっかり作られた木目込み人形で、今のニーズに合ったお雛様でした。蒔絵の技術にも驚きました。ぜひ間近で見てもらいたいお雛様です!
カタログ請求もできますので、気になる方はお店のホームページからお申込みくださいませ。
ショールーム巡りは楽しいです♪ 前回行った人形の東玉のレポートはコチラをご覧ください 蒸し暑かった夏も終わり、鈴虫の鳴く季節となりました。 娘も生後9ヶ月になり、出来ることが少しずつ増えてきました。 さて、我が家は初節句に雛人形の購入を見送りました。産後の身体がしんどかったのと、娘もま ... 続きを見る
雛人形のショールームへ行ってみた-人形の東玉編-