エッセイ 民藝

絵本のなかの“だるまさん”

今回は民藝品や郷土玩具が登場する絵本をご紹介しようと思います。

娘が生まれて、6ヶ月が経ちました。
あっという間に時が流れました…本当に。
娘との外出も少しづつ慣れて来た今日この頃です。

これまで出産祝いで頂いた絵本や図書館で借りた絵本を読んできて、度々“だるま”が描かれているのを目にしました。

これは私にとって、とても不思議な事でした。
だって今日、起き上がりこぼしどころか“だるま”が置かれている家庭ってどれほどあるのでしょうか??(昭和の家庭ではポロンちゃんという、赤ちゃん姿の起き上がりこぼしを良く見かけました^^)
あまり身近に感じない“だるま”ですが(個人の感想です。)、姉から貰った「だるまさん」シリーズの絵本は累計740万部を超えるベストセラーなのです

長い間みんなから愛されるドラえもんは“起き上がりこぼし”をモチーフに誕生したというのは有名な話です。
だるまや起き上がりこぼしの様に、まん丸のころんとしたフォルムに顔が描かれた分かりやすいデザインは、きっと赤ちゃんや子どもたちの心も掴むのでしょう。

ここでご紹介する絵本の中では、そんな“だるま”や“こけし”が登場して、読んだ人をクスリと笑わせてくれます。

 

それでは私が手にした、民藝品や郷土玩具の登場する絵本をご紹介していきましょう

「だるまさん」シリーズ

だるまさんシリーズ「が・の・と」(3点セット)
作:かがくい ひろし
出版社:ブロンズ新社

書店の絵本売り場に行けば、必ず出会える大人気の絵本です。
温もりのあるだるまさんの様々な表情は、「だ、る、ま、さ、ん、が…」と口にするたびに、子ども達を惹きつけます。
特別支援学校の教師として働いた後50歳で絵本作家デビューした作者、かがくいひろしさんは惜しまれながらも活動4年で急逝しました。
即興で曲を作ったり、子ども達の似顔絵を描くのが得意だった作者ならではの言葉のリズムと絵がマッチした「新しいけど親しみのある」絵本です。

 

ぱかっ

作:森 あさ子
出版社:ポプラ社

テンポ良くぱかっ! と開いていくモチーフの中にだるまさんが登場します。
可愛らしいポップな動物たちに紛れて、“だるま”が突然目に飛び込んできたのでびっくりしました。
カラフルな世界が賑やかで楽しい絵本です。

 

こけしがこけて

作:新井 洋行
出版社:鈴木出版

こけしや起き上がりこぼし、あかべこ、でんでん太鼓、さるぼぼ、きじ馬、だるま落としなど郷土玩具のオールスターが揃って登場します。
こけしがこけて連鎖していく展開に、笑ってしまう絵本です。
古風なおもちゃを知らない世代も、新鮮に楽しめる作品だと思います。

 

さて、今回は“だるま”などの民藝品や郷土玩具の登場する絵本をご紹介しました。
私が実際にギフトとして頂いて嬉しかった絵本だったので、贈り物にもピッタリだと思います。
もし書店や図書館で見かけたら、ぜひ手にとって読んでほしいです!

-エッセイ, 民藝
-, , , , , , ,

© 2024 みちすがら