エッセイ 民藝

柚木沙弥郎の絵本

最近は毎週のように図書館へ行き、生後7ヶ月になった娘の為に借りた本を返却しては、また別の絵本を借りて来るという生活を送っています。

絵本って小さくても、沢山持つと重いもので…。
しっかりめの絵本バッグを探している今日この頃です。

さて、先週無意識に選んだ10冊の中に染色家 柚木沙弥郎の絵本が2冊もあってオドロキました! これも何かのご縁という事で、今回ご紹介したいと思います。

 

魔法のことば

金関寿夫が訳したイヌイットに伝わる詩に、柚木沙弥郎が絵をつけた絵本が『魔法のことば』です。
借りたものは、2000年に福音館書店から出版された復刊版です。
何回でも口に出して読みたくなる魅力的な絵本です。
娘にはまだ難しい文章ですが、読み始めると静かに見入って、人間や動物、宇宙人みたいな色とりどりの絵をじっと見つめていました^ ^

 

おふねがぎっちらこ

2冊目は『おふねがぎっちらこ』です。
福音館書店が10ヵ月~2才向けの定期購読「こどものとも0.1.2」シリーズの中の1冊として、2009年に発行した絵本です。

動物や人間の親子の体操を描いたシンプルな絵本です。なぜか娘にはあまりハマってませんでしたが、、私は好きな絵本です。描かれる動物達のフォルムがとても可愛いのです。娘がもう少し大きくなったら「ぎっちらこ〜」と真似をして体を動かしながら、この絵本を読みたいです。

 

今回ご紹介した絵本の作者、柚木沙弥郎を私が初めて知ったのは2018年の春。日本民藝館の特別展「柚木沙弥郎の染色 もようと色彩」を見たのがきっかけでした。
どこか懐かしく温かみのある染色の中に、デザイン性とユーモアが込められた、とても素敵な作品を見てうっとりした記憶があります。


出典:柚木沙弥郎公式サイトより

柚木沙弥郎は倉敷の大原美術館に勤務した際に民藝運動を知り、柳宗悦の思想と芹沢銈介作品に啓発され染色家となりました。
日本民藝館や芹沢銈介美術館、大原美術館に関しては、以前レポートを書いているので良かったら過去の記事をご覧くださいませ。


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以上、今回は染色家 柚木沙弥郎の絵本をご紹介しました。
絵本の他にも素敵な本の装丁やポスターなど沢山の仕事をしているので、またご紹介したいと思います♪

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