おでかけ 民藝 窯元・工房

弾丸! 島根ひとり旅 森山窯を訪ねて

私が人生で初めて「ひとり旅」をしたのは20代半ばの頃。
2013年5月の島根県でした。

東京都目黒区駒場にある日本民藝館で初めて民藝に出会い、
母との京都旅行で河井寛次郎記念館を訪れて以来、
河井寛次郎(陶工)の魅力にハマっていたのです。

今回は河井寛次郎の内弟子だった森山雅夫さんを訪ねて
森山窯へ向かった旅の記録です。

低コストで行きたかったので、
東京から島根の移動は行きも帰りも深夜バス!

現地での宿泊はせず、着いたその日の夜に帰る弾丸旅行です。
今思えば若い時にしかできない体力勝負の旅だったと思います…笑

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弾丸タイムスケジュール

20:30頃 東京出発

8:30頃 出雲市駅着

10:15頃 温泉津駅着

10:30頃 森山窯着

11:10頃 薬師湯着(温泉に入る)

11:40頃 カフェで昼食

12:40頃 温泉津駅発

14:20頃 松江駅発

14:40頃 袖師窯着

宍道湖&県立美術館探索

17:00頃 松江駅周辺のカフェでご飯&時間つぶし

19:30頃 松江駅出発

7:30頃 東京着

 

訪れたスポット

森山窯

世界遺産に登録されている石見(いわみ)銀山の外港として栄えた港町、温泉津(ゆのつ)。
その温泉津温泉街の外れに森山窯はあります。

当時67歳だった河井寛次郎に、17歳で弟子入りした森山雅夫さんは、「河井寛次郎最後の内弟子」と言われています。
その森山さんがどんな方か、どんな物を作っているのか知りたくてやって来ました。

森山さんは謙虚で話ベタそうな職人さんでした。
表情や仕草からは優しい人柄が滲み出ています。
私が東京から深夜バスで来て今夜の深夜バスで帰る事を伝えると、とても驚いていました。

河井寛次郎がどんな人だったか聞くと、
ゆっくりとした口調でお話をしてくれました。

毎年娘さんが潮干狩りに行く時に、
弟子たちも一緒に連れて行ってくれたこと。

とにかくとても優しい人だったと話してくれました。

工房に並んだお皿の中から、6寸の丸皿と、小さな四角い梅皿、
コーヒーカップを購入すると、森山さんは湯呑をオマケしてくれました。

壁には美しい藁細工(しめ縄)が掛けられています。
河井寛次郎も年中家にしめ縄を飾っていたので、その習慣を引継いでいても不思議ではありません。

作業場の隣には小さな部屋があり、陶器たちが並んでいます。
森山さんは作業場やギャラリーの写真を快く撮影させてくれました。

木製の長椅子には倉敷で作られた、綿やウールで織られる“倉敷ノッティング”が敷かれていました。

帰りがけに握手してもらうと、「また来ます」と言って森山窯を去りました。
森山さんの手は皮膚が厚くて硬い、職人さんの手でした。

基本情報

〒699-2501 島根県大田市温泉津町温泉津イ3−2

0855-65-2420

JR山陰本線温泉津駅から大田市営バス松山行き「やきもの館前」下車(約10分)。徒歩3分

駐車場あり

営業時間︰8:30~18:00

休業日:日曜不定休(予約があれば開館)

※見学無料(事前に電話で予約する事をオススメします)

 

薬師湯

バスの運転手さんが教えてくれた温泉に入る事にしました。
平日の昼間だったからか貸し切り状態。

出典:温泉津温泉 薬師湯のウェブサイトより

湯上り後は館内を見学。屋上へ行ってみました。

石見地方特有の赤い石州瓦(せきしゅうがわら)の屋根が特徴的です。
隣の屋根から突き出ている「湯気だし塔」は元本館の名残り。今は使われていません。

椅子に座ってゆっくり温泉街を見下ろす事ができます。

基本情報

〒699-2501 島根県大田市温泉津町温泉津7−1

0855-65-4894

JR山陰本線温泉津駅より町内バス5分。「薬師湯前」下車 徒歩すぐ。

駐車場あり(30台、無料)

営業時間︰土日祝 8:00~21:00、平日9:00~21:00(※年末年始要問合せ)

休業日:年中無休

一般湯 貸切湯(40分間)
一般 500円 800円
子ども(1歳~小学6年まで) 200円 300円

基本情報はオフィシャルホームページから引用(https://www.yunotsu.com/)

 

震湯カフェ内蔵丞(くらのじょう)

薬師湯の隣にある木造の建物は、薬師湯の元本館。現在はカフェとして運営しています。
レトロで落ち着いた雰囲気のお店で、本館として使われていた当時の写真なども展示されてます。
“奉公飯(ぶぎょうめし)”と呼ばれるご飯と、薬師湯の源泉で蒸した野菜がセットのメニューを注文。

奉行飯とは、ほぐした鶏肉、人参、錦糸卵、オクラ、地元で獲れた地海苔などが入った汁かけご飯でした。江戸時代のご馳走らしいです。

お店の親切なお姉さんが電車の出発時刻を教えてくれたので、ダッシュで駅へ向かいます。

基本情報

〒699-2501 島根県大田市温泉津町温泉津7−1

0855-65-4126

JR山陰本線温泉津駅より町内バス5分。「薬師湯前」下車 徒歩すぐ。

駐車場あり(併設の薬師湯に無料駐車場あり)

営業時間︰11:00~17:00(L.O.16:30)

休業日:木曜定休

基本情報はオフィシャルホームページから引用(https://www.yunotsu.com/cafe/index.html)

 

袖師窯

松江市、宍道湖(しんじこ)の近くにある窯元。
三代目の尾野敏郎氏が民藝運動に参じ、柳宗悦や河井寛次郎、バーナード・リーチから指導を受けました。
現在は五代目の尾野友彦さんが窯を引き継いでいます。

2階のギャラリーには沢山の器が展示販売されています。

両親にお土産の夫婦茶碗を購入。

基本情報

〒690-0049 島根県松江市袖師町3−21

0852-21-3974

JR松江駅より車で約5分、徒歩約20分

駐車場あり

営業時間︰9:00~18:00

休業日:日曜定休

※見学無料(事前に電話で予約する事をオススメします)

 

 

宍道湖&島根県立美術館

宍道湖周辺をぶらぶら散策。

県立美術館の展示は見ずにギャラリーショップだけ見ました。
ここにも河井寛次郎の作品が展示されていた事を後で知ったので、行けばよかったと思います…。

 

河井寛次郎の地元である島根には、たくさんの民藝スポットがまだまだあります。
日帰りではあまり見て回れなかったので、次回は一泊しようと心に誓ったのでした。
その後2016年に母と玉造温泉に泊まり、湯町窯や出西窯、出雲民藝館、足立美術館へ訪れ、森山窯と袖師窯への再訪をする事になります。

今回は初めてのひとり旅で、緊張とワクワクが混ざった森山窯への訪問でした。
森山さんとお話する事で少しだけ河井寛次郎に近づいた気がしました。
貴重で贅沢な経験として私の心にそっと蓄積された旅となりました。

 

森山窯へのみちすがらの話は、こちらをチェック

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