おでかけ 民藝

はじめての日本民藝館入門

民藝館が大好きで、これまで日本各地の民藝館を訪ねてきました。
そんな私が民藝館にハマったきっかけでもある、日本民藝館をご紹介します!

 

民藝館ってどんなところ?

1926(大正15)年、思想家の柳宗悦とその仲間たちによって「民藝運動」と呼ばれるアートムーブメントが起こりました。
彼らは民衆の暮らしから生まれた手仕事の文化を守り育てることが、豊かさだと主張しました。

日本民藝館はそんな理念で集められた陶磁、染織、木漆工、絵画など1万7,000点を超える所蔵品を展示しています。
他にも全国各地にはこのような民藝館が点在しています。

民藝館について詳しく知りたい方は、日本民藝協会のウェブサイトへ

 

民藝ってなんなの??

そもそも“民藝”という言葉は「民衆的工芸」の略語。
民藝運動の中心人物たちが作った造語です。

民藝品の定義

  • 実用性:使うために作られたもの
  • 無銘性:無名の職人によって作られたもの
  • 複数性:民衆の求める数量があるもの
  • 廉価性:値段がお手頃なもの
  • 労働性:くり返す事で得た技術を伴うもの
  • 地方性:地方色が豊かなもの
  • 分業性:複数の人間が共同作業したもの
  • 伝統性:先人たちの技や知恵が守られているもの
  • 他力性:自然の恵みなど目に見えない大きな力によって支えられているもの

ちょっと難しいですね…

名だたる作家の高価な一点物ではなく、地域に根ざした職人が作る「民衆の、民衆による、民衆のための工芸」とでも言えましょうか。

 

日本民藝館の魅力

建築物としてカッコいい!

本館は木造瓦葺きの2階建て築80年超!!
吹き抜けのある玄関が特徴的。
入って目の前のシンメトリーな大階段に作品が映えます。
それもそのはず、作品が最も美しく見えるように、初代館長の柳宗悦自らが設計されているのです。

出典:日本民藝館のウェブサイトより

 

誰もが“懐かしさ”を感じる空間作り

こだわりポイント

入口で靴を脱ぐ!?

玄関で靴を脱ぐなんて、お寺とか家みたいですよね。
靴を脱ぐ事で来客者の心をほぐし、リラックスして作品を見てほしいと言う考えがあったようです。

角がない

訪れた際にはぜひ階段の手すりを見てください。
面取りした角のない滑らかな曲線美。
長年の来客者によって磨かれツヤツヤしています。
つい触りたくなる温もりがあります。

天然素材

玄関の床は大谷石。
葛布(くずふ)と呼ばれる葛の繊維でできた壁紙。
ガラス戸なども今では補修するのも難しい技術や素材で作られています。

 

ギャラリーショップで日本各地の民藝品が買えます♪

地方に行かないと手に入らない民藝品がたくさん販売されています。
私は初めて訪れたとき、茄子が描かれた益子焼の八角皿を一目ボレして購入。
10年ほど使い続けています。
また、日本民藝協会の機関誌『民藝』のバックナンバーも購入できます。

出典:日本民藝館のウェブサイトより

 

様々な展示が楽しい

特別展

常設展の他に年4回ほどの特画展が企画されます。
毎回テーマによって様変わりする館内の雰囲気を楽しめます♪

日本民藝館展

年に一度開かれる「日本民藝館展」も注目です。
全国から陶磁・染織をはじめ、木漆工・竹工など様々な作品が出展され、
予約販売で購入する事も可能です。


出典:日本民藝館のウェブサイトより

西館

西館(旧柳宗悦邸)の公開日があり、
柳宗悦の家だった建物を見学する事ができます。
外観は和風ですが、1階の食堂と客間の続き部屋に洋風の要素があり、
とても素敵な空間です。
※公開日は日本民藝館のカレンダーをチェック

 

基本情報

〒153-0041 東京都目黒区駒場4-3-33

03-3467-4527

京王井の頭線 駒場東大前駅西口から徒歩7分

駐車場に限りあり3台

開館時間︰10時~17時 ※最終入館は16時30分まで

休館日:毎週月曜日(但し祝日の場合は開館し翌日休館)/年末年始
※陳列替え等に伴う臨時休館有り

通常料金 団体料金
一般 1,100円 900円
高校生/大学生 600円 500円
小学生/中学生 200円 150円

※20名以上は団体料金
※障がい者とその介護者1名は割引料金500円にて入館できます

基本情報はオフィシャルホームページから引用(https://mingeikan.or.jp/info/)

設備

 本館1階に車椅子で利用できるトイレ、エレベーターあり

 ギャラリーショップあり

※館内には段差が多く、完全なバリアフリー対応とはなっておりませんのでご了承下さい

 

以上、日本民藝館の紹介をしてきました。

写真と文章だけでは民藝館の魅力を伝えきれないので、
ぜひとも実際に訪れて“懐かしさ”を体感してほしいです!

 

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