蒸し暑かった夏も終わり、鈴虫の鳴く季節となりました。
娘も生後9ヶ月になり、出来ることが少しずつ増えてきました。
さて、我が家は初節句に雛人形の購入を見送りました。産後の身体がしんどかったのと、娘もまだ外出に慣れていなかった為です。来年買いに行けばいいかなと思っていた所、「早い人は9月から雛人形を購入する」という噂を聞き、早速県内のショールームへ行ってみる事にしました。
埼玉県で雛人形と言えば“人形の街”岩槻。まずは岩槻駅前で一際目を引く大きな店舗、人形の東玉へ電話で問い合わせてみました。
出典:人形の東玉ホームページより
10月からは見学で混み始めるけど9月なら空いているとの事で事前予約無しに見学出来ました。
10月から展示販売が始まる人形店も沢山あります。お店によってはインターネットや電話での見学予約が必要な場合もあるので、要チェックです!
見学当日は雨でしたが、お店の1階が駐車場になっているので濡れずに入店でき、とても便利でした。
入り口でアルコール消毒と検温をするとカタログをもらい、店員さんが店内の案内をしてくれました。まずはメインの親王飾りや平飾りが展示してある2階から見学しました。
因みにホームページの情報によると、オムツ替え台やミルクを調乳できるスペースがあったり、ベビーカーの貸出もあるみたいです。ベンチや椅子も所々置いてあるので、赤ちゃんや祖父母と来てもゆっくり見学出来そうです。
エレベータを降りると、広々とした展示スペースに沢山のお雛様が並べられています。
まず目に入ったのは、小スペースでも飾れる小さな雛人形です。今のニーズに合ったコンパクトで可愛らしいお雛様です。
ふっくらとしたお顔が特徴的な木目込み人形。飾り台や屏風で雰囲気が変わるので、和室にもリビングにも合いそうです。
東玉の人形作家で、天皇、皇后両陛下への献上品にもなった作品を作った鈴木賢一さんのデザインした木目込人形や立雛が並びます。
古い着物を使用した一点物の立雛。
袖の跳ね上がった形が特徴的な木目込人形。
ボディの形でお人形の印象も変わります。
岩槻の人形作家、井野時夫さん製作の立雛。江戸時代に流行った次郎左衛門という、お団子の様な丸いお顔が素朴で可愛らしいです。
その奥には衣裳着のお雛様がズラリ。
草木染めの淡いパステルカラーのお着物は春らしく爽やかな印象です。
飛鳥時代や室町時代に使われていた柄を復元した“龍村美術織物”の衣装が素敵なお雛様。この様な伝統的で王道なお雛様も人気の様です。お雛様の値段の違いは生地にあるそうで、キラキラしたポリエステルの布は比較的お手頃で、絹はやはり高級になるみたいです。
女性の人形師、東之華(とうか)さんのウェディングをモチーフにした雛人形。従来のお雛様とは違った着付けや小道具が斬新です。
後ろ姿も美しく、重ね着の裾がふんわり立体的に仕上がっています。女性の人形師ならではのデザインと発想ですよね。
様々なお人形の種類に目移りしてしまいます。そして、3階には段飾りと五月人形やランドセルの展示コーナーもありました。
さすがにこんな大きな七段飾りを置くスペースは無いですが、目の保養になりました。もちろん三段飾りも沢山展示されてます。
因みに4階は博物館になっています。東玉のコレクションした雛人形や五月人形、御所人形や羽子板などが見られます。
結局この日、雛人形は購入しませんでしたが案内してくれた店員さんによると、店舗で購入すると3割引になったり、おまけに被布(ひふ)のプレゼントがあるとの情報を手に入れました!
雛人形界隈は、まだまだ展示販売が始まったばかり。ショールームへ行ってみると、新作のお人形やネットには載ってないお雛様も沢山見ることが出来ます。接客のプロによるお雛様のお話も聞くと新たな発見があるかもしれません。雛人形の購入をご検討されている方は、実際にお近くのショールームへ足を運んでみるのも良いのではないでしょうか。楽しくてオススメです♪